初めてのプロオファーをもらった時のお話
特にネタがなくて更新してなかったこのブログ。
久々に書く内容、というか昔話的なのを思いだしたのでダラダラ書いていきます。
というのも、先日年に数回程度合う友人と食事をしていた時。
この友人は自分がゲームをやっていることは知ってるけど詳しくは無い。
そこで聞かれたのが「〇〇ってプロなの?」
即答で「違うよ」って答えたんですが、この話をしてたら「プロ」に関して少し思い出したエピソードがありました。
先に言っておきたいのが、断じてすべてのプロ組織がこうでは無いということ。むしろこれがおかしかっただけ。
最近HSを始めた方はもう知らないかもしれませんが、自分は3年ぐらい前のアジア太平洋選手権というそこそこ大きい大会を優勝した経験があります。
自分のちゃんとした実績はこれだけなんですが、その影響は大きく今まで片手で数れるぐらいの数はいわゆるプロオファーみたいな物をもらったことがあります。
その中で自分が一番最初にもらったオファーの話です。
バハマで行われるもっと大きい大会に行くことが決まっていた自分は、パスポートの更新のために新宿の都庁にいました。
そこに一件のDMが届きます。
当然名前は伏せますが、海外のe-sportsチームの代表をしている人でした。
内容は「うちのチームにプロ選手として入らないか?」というものでした。
ただ、やりとりをしている間この人ちょっとおかしい人かも?って思うことが多数...
というのも会話があまり噛み合っていませんでした。
話がはっきりしないから自分の方から「確認だけどこれってプロオファーなの?」って聞いたのを覚えている。
とはいえこういう話は初めてだったので、結局嬉しかったのも覚えています。
で、当然条件面について話し合うことになるわけなんですが、提示されたのはざっくりこんな感じ
・給料、契約金は無し
・HSのイベントで遠征する場合の渡航費と宿泊費の33%をチームが負担
・HSのイベントで賞金を獲得した際は15%をチームに渡す
・これらのイベントでは支給されるユニフォームを着ること
これらの条件以外に
・所属しているチーム(ラスカル鑑定団)は辞めなくて良い
・学業優先で構わない
・英語ができるのを評価している
・チームには他のゲームの選手は所属しているがHSの選手はまだいない、自分以外にも声をかけている
正直この時点で「これ入る意味あるのか?」って思っていましたが一応話をすることに。
この時の自分はバハマに行った時点は最低でも賞金$7500が確定していて、最大$60000まで伸びます。
更にバハマまでの渡航費と宿泊費はブリザードが全額負担してくれます。
向こうの提示条件に当てはまらないと思ってこれらを伝えると、
海外e-sportsチーム代表「じゃあバハマだけは賞金の5%でいいよ」
完全に「?????」。
もともと自分へのメリットがほぼ無いのになにそれ。
マネージメントも何もしてくれない、会ったことすらない人に、少なくとも$7500は確定している賞金の5%を渡さなくてはいけなくて、さらにユニフォームも着ないといけない。
向こうからすれば、何もしなくても最低でも約$400が勝手に振り込まれてきて、万単位の視聴者数がいる世界大会の配信に自チームのユニフォームを映せる。
まあ意味わからないよね。
速攻で断ろうかと思ったのですが、向こうはプロ、自分はこういう話は初めてです。
何か見逃していることがあるのではと思い、一応詳しい知り合いに意見を聞いたら1分以内に帰ってきた返信が、
「シカト案件」
シカトはしませんでしたが、その日のうちに自分にはデメリットしかないと伝え断りました。
上にも書きましたが、自分でも今まで片手で数れるぐらいの数はプロオファーをもらったことがあります。
大体の場合断る時、
1. HSならわざわざプロにならなくても自分がやりたい活動はできる
2. すぐ飽きる癖がある自分がプロになるのは迷惑かけそう
って思って断るんですが、条件面が意味不明すぎて断ったのはこのオファーだけだったと思います。
この界隈の友人ともこういう話を時々しますが、そのなかでもこの最初のプロへの誘いが今までで一番ひどい話だったと思います。
「プロゲーマー」という職種(?)の難しさに初めて触れた時でもありましたね。
e-sportsはまだ夢はあるけどその分いろんな意味でリスクも大きい。
レアケースでもこういうこともあるから気をつけようねってことだけ伝えたかった。
なんかすごい失速感でおわってしまった。まあいっか。
以上!